十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年10月号

特集/そばのおいしい季節です

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「『ほんだし』を検証」

 かちまいをご覧の皆さま、こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。今日もよろしくお願いいたします。このコーナーはタイトルの通り、料理をおいしくする“ひと工夫”をわかりやすく解説します。「なぜそれをするのか」が理解できると、料理が簡単に・おいしく・楽しくなりますよ。

 日々のお料理に「顆粒(かりゅう)だし」を使っている方は多いのではないかと思います。だしを引くのは少し手間なので、便利ですよね。先日、味の素「ほんだし」の製造工程を見学してきました。原料となるカツオの選定やかつお節を燻(いぶ)すためのまきの一本一本にまでこだわって作られており驚きました。もっと薬品工場のようなところで作られていると思っていました。

 改めて検証実験してみました。本物のかつおだしとほんだし、そして「お塩控えめのほんだし」という商品です。こちらは塩分控えめでもしっかりとうま味を感じるようかつお節が1.5倍入っているとのこと。

 比べてみると、うま味はやはり顆粒だしの方が強く感じました。カツオの香りもしっかりとします。手間・価格を考えると顆粒だしに軍配が上がりますが、顆粒だしには塩分・糖分も入っているため、味を一から細部まで調整したい、こだわりのそばつゆを作る時などは、やはり本物のカツオからだしを取りたいと思いました。本物のそば屋さんでもだしの強化として少量使用しているところもあるということで、合わせ技もそれはそれでありだと感じました。

 詳しくはYouTube「COCOCOROチャンネルで解説していますので、こちらもぜひご覧ください。また会いましょう。したっけ!

YouTube「COCOCOROチャンネル

★今回の動画はこちら

<おおにし・てつや>
 1982年本別町生まれ。本別高、専門学校を卒業後、自動車整備士、旅行会社の添乗員などを経て、2016年3月に趣味の料理で旭川市にて起業。「0024(おおにし)クッキングスタジオ」として出張料理・ポップアップレストラン等の活動の後、2017年3月東京都調布市にて合同会社teamsupportと共同でダイニングバー「COCOCORO」を開店。著書に「COCOCORO大西哲也のドヤ飯」「COCOCORO大西哲也の神だれ無限レシピ」(大和書房)、「COCOCORO大西哲也のレンチン レベチ飯」(扶桑社)。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫

 十勝毎日新聞をご覧の皆さま、はじめまして。クッキングエンターテイナーの大西哲也と申します。本別町出身で、今は東京で飲食店を経営しながらYouTubeで料理動画を配信したり、料理で人に喜んでもらうためにさまざまな活動をしております。これから時々このせいかつ掲示板で料理のお話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「サツマイモの調理法」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「レンジでそうめん」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「山形の郷土料理『だし』」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「研いだ米の『ざる上げ』」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「『和牛』の定義とは」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「『ほんだし』を検証」